薬剤について

2012-10-30

薬剤について

薬剤について、病気によって起こる種々の症状を緩和する対症療法としての薬や抗生物質のように病気の原因に直接作用する原因療法として働く薬などについて紹介。

まいにちを健康的な生活を送るために生活習慣病ガイドなど、さまざまな情報をご提供します。

高尿酸血症、痛風の薬剤

高尿酸血症・痛風の治療薬は、発作時の痛みを緩和するコルヒチンやボルタレンなどの非ステロイド系抗炎症剤と、高尿酸血症そのものの治療に用いる薬剤に分けられます。直接、高尿酸血症の治療に用いる薬には、その機序によって次の2種類があります。

(1) 尿酸合成阻害(抑制)剤 体内で尿酸が作られないように体内合成の阻害・抑制する薬です。代表的なものにアロプリノールがあります(商品名:ザイロリック、サロベールなど)。

(2) 尿酸排泄促進剤 尿中への尿酸の排泄を促す薬です。代表的なものにプロペネシド(商品名:プロペネミド、ペネシッド)や、ベンズブロマロン(商品名:ユリノーム)や、スルフィンピラゾン(商品名;アンツーラン)などがあります。

上記以外にも、尿をアルカリ性にして尿酸塩の沈着による尿管結石の形成を防ぐ尿アルカリ化剤(商品名:ウラリット)があります。

ここに紹介した薬剤はごく一部に過ぎませんが、薬剤はその進歩や入れかわりが激しく、新薬が次々と登場してきますので、常に最新の情報を人手することが必要です。そのためには、普段から近所の薬局の薬剤師・登録販売者や病院薬剤師との情報交換ができる環境を自ら作っておく努力を怠ってはなりません。さらに商品名や用量などを知るため、薬剤の「能書」を入手するよう心掛けてください。

骨粗鬆症の薬剤

骨粗鬆症の薬には以下の主なものがあります。

(1) 活性化ビタミンD カルシウム代謝を改善します(商品名:アルファール、ロカルトロールなど)。

(2) カルシトニン製剤 骨吸収を抑制します(商品名:エルシトニンなど)。

(3) 女性ホルモン薬 骨量減少の予防や治療に有効です(商品名:エストリオールなど)。

(4) ビスホスホネート製剤 骨吸収を抑制します(商品名:ダイドロネルなど)。

(5) イプリフラボン 骨吸収を抑制します(商品名:オステンなど)。

糖尿病の薬剤

糖尿病の経口薬は、「経口血糖降下剤」「経口糖尿病薬」などがあります。ただこうした薬はインスリンの代用にはなりません。経口糖尿病薬は、食事療法と運動療法で効果がないときにのみです。

(1) スルフオニル尿素剤(SU剤) 糖尿病薬の中では、現在、最も多く使用されている薬剤で、膵臓のラングルハンス島のB細胞を刺激することによってインスリン分泌を促進します。膵臓のインスリン生産能力が残っているときにのみ有効です。(商品名:ダオニール、オイグルコン、グリミクロン、アマリールなど)。

(2) 速効型インスリン分泌促進薬 作用はSU剤と同様ですか、服用後、短時間でインスリンが分泌されるので、特に、食後の血糖が高くなる患者に有効です。この薬は食直前に服用します(商品名:スターシスなど)。

(3) ビグアナイド剤(BG剤) 肝臓が糖を作って血液中に送り出すことを抑え、筋肉への糖の取り込みを増すことによって、血糖が上がるのを防ぎます。健常人には血糖を降下させず、糖尿病患者においても、低血糖状態にまで低下させない特長があます(商品名:メルビン、グリコラン、ジベトスBなど)。

(4) α-グルコシダーゼ阻害剤(α-GI) 食後過血糖改善薬とも呼ばれ、腸におけるでんぷん、砂糖などの消化酵素の働きを抑え、食後の血糖上昇を抑えます。服用の際、常にブドウ糖を携帯し、低血糖が現れたら砂糖ではなくブドウ糖を服用します(商品名:グルコバイ、ペイスンなど)。

(5) インスリン抵抗性改善薬(チアソリジン剤) インスリンの効き日が悪い患者に使用します。筋肉でのグルコースの利用を高め、肝臓から血液中への糖の流れを抑えて血糖を下げます(商品名:アクトスなど)。

脂質異常症の薬剤

糖尿病の経口薬は、「経口血糖降下剤」「経口糖尿病薬」などがあります。ただこうした薬はインスリンの代用にはなりません。経口糖尿病薬は、食事療法と運動療法で効果がないときにのみです。

(1) スルフオニル尿素剤(SU剤) 糖尿病薬の中では、現在、最も多く使用されている薬剤で、膵臓のラングルハンス島のB細胞を刺激することによってインスリン分泌を促進します。膵臓のインスリン生産能力が残っているときにのみ有効です。(商品名:ダオニール、オイグルコン、グリミクロン、アマリールなど)。

(2) 速効型インスリン分泌促進薬 作用はSU剤と同様ですか、服用後、短時間でインスリンが分泌されるので、特に、食後の血糖が高くなる患者に有効です。この薬は食直前に服用します(商品名:スターシスなど)。

(3) ビグアナイド剤(BG剤) 肝臓が糖を作って血液中に送り出すことを抑え、筋肉への糖の取り込みを増すことによって、血糖が上がるのを防ぎます。健常人には血糖を降下させず、糖尿病患者においても、低血糖状態にまで低下させない特長があます(商品名:メルビン、グリコラン、ジベトスBなど)。

(4) α-グルコシダーゼ阻害剤(α-GI) 食後過血糖改善薬とも呼ばれ、腸におけるでんぷん、砂糖などの消化酵素の働きを抑え、食後の血糖上昇を抑えます。服用の際、常にブドウ糖を携帯し、低血糖が現れたら砂糖ではなくブドウ糖を服用します(商品名:グルコバイ、ペイスンなど)。

(5) インスリン抵抗性改善薬(チアソリジン剤) インスリンの効き日が悪い患者に使用します。筋肉でのグルコースの利用を高め、肝臓から血液中への糖の流れを抑えて血糖を下げます(商品名:アクトスなど)。

高血圧症の薬剤

高血圧症に有効な薬は、血流量を減らす薬と血管を広げる薬があります。こうした血圧を下げる薬は、たくさんありますが、代表的なものを紹介します。

(1) 利尿剤 食塩の再吸収を抑制して利尿をもたらします(商品名:フルイトラン、エンデェロン、ラシックス、エデクリルなど)。

(2) 血管拡張剤 動脈血管平滑筋に作用して血管を拡張させます(商品名:アブレゾリン、アピラコールなど)。

(3) 交感神経抑制剤 心拍出量の低下、抹消血管抵抗の減少、レニン分泌抑制をもたらします(商品名:インデラル、セロケン、テノーミンなど)。

(4) ACE阻害剤 アンジオテンシンⅠ変換酵素阻害剤の略。体内で作られている血圧を上げる物質(アンジオテンシンⅡ)の生成を抑制します(商品名:レニベース、カプトリルなど)。

(5)カルシウム桔抗剤 心筋細胞内へのカルシウムイオン流入を抑制し、血管を拡張させます(商品名:アダラート、ヘルベッサー、ワソランなど)。

薬剤の基礎知識

薬には抗生物質のように病気の原因に直接作用する(抗生物質による病原菌の殺菌など)原因療法として働く薬と、病気によって起こる種々の症状を緩和する対症療法としての薬があります。対症療法の薬の方が圧倒的に種類は多く、生活習慣病の薬剤は、ほとんどが対症療法の薬剤です。

薬には一般名と商品名があり、病院など商品名が使用されていますが、商品名が違っていても同じ薬である場合があります。また、同じ薬であっても商品によって用量が異なることがありますので、適正(量)使用することが必要です。

ジェネリック医薬品 ジェネリック医薬品とは、後発医薬品などと呼ばれ、先発医薬品の特許期限が切れた医薬品のことをいいます。開発費がかからない分、低コストで製造させており、高騰する医療費抑制のために政府が使用促進をしています。

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