保健機能食品
2013-01-25
栄養補助食品、健康補助食品、サプリメントとは何か、栄養補助食品、健康補助食品、サプリメントを効果的に摂取する方法などについて紹介。生活習慣病と保健機能食品について説明します!
まいにちを健康的な生活を送るために生活習慣病ガイドなど、さまざまな情報をご提供します。
保健機能食品を上手に使うポイント
(1) 1日の摂取目安を必ず守ること 過剰摂取すると、健康障害を起こすこともあります。1日の目安量を必ず守りましょう。
(2) 何か不足しているのかきちんと把握すること 乳製品をあまり摂っていない場合は、カルシウムが強化されている栄養機能食品を使うといったように何か足りていないかをきちんと把握して、適切な栄養機能食品を選ぶことが大事です。
(3) 栄養成分表示をしっかり確認する 1つの効果を期待して、特定保健用食品を利用し続けて、別な逆効果(体重増加や下痢など)が出る可能性があります。エネルギー量や栄養成分を確認して、期待する効果のみを得られるような食品を選びましょう。
(4) 食事をメインにして補助的に利用する 保健機能食品には、「食生活は、主食、主葉、副菜を基本に食事のバランスを」という表示が義務づけられています。栄養機能食品や特定保健用食品をメインにして、食事を補助にすることは絶対に避けましょう。
例1)おなかの調子を整えるのにオリゴ糖が入っているヨーグルト(トクホ)を多めに食べた。 →ヨーグルトのエネルギーが過剰になった。 例2) 歯を丈夫にするためにキシリトール入りのガム(トクホ)をいくつも噛んだ。 →キシリトールの成分で便がゆるくなった。
(5) 判断できないことは専門家に相談する 病院やクリニックなどに通院している方は、主治医の先生に一度相談してください。飲んでいる薬との相互作用や治療上不都合な場合があります。
※特定保健用食品(トクホ)の表示 必要表示項目 ・原材料 ・内容量 ・許可表示 ・栄養成分量および熱量 ・1日摂取目安量 ・摂取方法 ・摂取上の注意 ・調理または保存方法の注意事項 ・「食生活は主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」 ・1日当たりの栄養所要量に対する充足率
特定保健用食品について
特定保健用食品(トクホ)は、身体の生理機能などに影響を与える機能成分を含み、血圧、血中コレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えたりするのに役立つなどの特定の用途のために利用される食品です。
特定保健用食品で知っておきたいポイント
(1) おなかの調子を整える オリゴ糖、乳酸菌、食物繊維など
(2) コレステロールが高めの方の食品 大豆ペプチド、キトサン、茶カテキンなど
(3) コレステロールが高めの方、おなかの調子を整える 水溶性食物繊維など
(4) 血圧が高めの方 酢酸、わかめペプチド、杜仲茶配合など
(5) ミネラルの吸収を助ける ヘム鉄、CPP(カゼインホスホペプチド)など
(6) ミネラルの吸収を助ける フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖など
(7) 骨の健康が気になる カルシウム、大豆イソフラボン
(8) むし歯の原因になりにくい、歯を丈夫で健康にする パラチノース、キシリトール、緑茶フッ素など
(9) 血糖値が気になり始めた 難消化性デキストリン、グァバ葉ポリフェノールなど
(10) 血中中性脂肪、体脂肪が気になる方 中鎖脂肪酸、茶カテキン、EPA、DHAなど
※特定保健用食品 個別で審査され、登録試験機関などによる有効性や安全性の分析結果(試験証明書)に基づき、消費者庁で審査・表示許可を受けなければならない。
栄養機能食品について
栄養機能食品は、食生活の乱れなどにより、健康維持、身体の成長発達などに必要な栄養成分がとれないときに、その栄養成分を補給するための食品です。
栄養機能食品として許可されている、栄養成分のどれか1つが法律で定められた下限値から上限値の範囲内で含まれ、その栄養素が持つ「栄養機能」表示、摂取するさいの「注意喚起」表示が義務付けられています。
※栄養機能食品 栄養機能食品として許可されている成分は、現在ミネラル5種類、ビタミン12種類の合わせて17種類。
※「栄養機能」表示 強化している栄養素の成分について、摂取されたときにどのような栄養機能があるのかを表示しなければならない。
例1) カルシウム 「骨や歯の形成に必要な栄養素」 例2) 鉄 「赤血球を作るのに必要な栄養素」
※「注意喚起」表示 栄養機能食品を摂取したことで、栄養機能を期待しすぎたり、効果を期待するあまりに過剰摂取したりしないように、摂取をするうえでの注意事項、注意喚起の表示が義務付けられている。
例) 「乳幼児・小児は本品の摂取を避けてください。」
保健機能食品について
現在、多くの「健康食品」や「サプリメント」が販売されています。他にも「栄養補助食品」「健康補助食品」「トクホ」「栄養機能食品」などの用語で、多くの商品が売られています。
保健機能食品について
保健機能食品は、食品の目的、機能などの違いによって、「特定保健用食品(トクホ)」と「栄養機能食品」に分類されます。
「保健機能食品」が法律で定められたのは、いわゆる「健康食品」といわれるものが、健康上の被害をもたらすことのないよう、不安を与えることがないようにするためです。
「特定機能食品」は許可制で、「栄養機能食品」は定められた規格基準を満たせば、製造販売ができます。
※健康食品 いわゆる健康食品(栄養補助食品、健康補助食品、サプリメントなどを含む)として販売されているものは、業者が独自の判断で、健康食品と称して販売しているもので、法律で定義されていない。